【OPPOSITE ATTRACTION】
Plastic Impression = 立体感
絵画に立体感を持ち込み、意図してイリュージョンを使う
絵画に空間が発生する
その空間は、二次元的な描き方によって中断され、また継続される
「物語」とは縁遠い、「直感」じみた何か
フィクションとノンフィクションはスペクトラムで「現実」とは永遠に平行線をたどるように
描いた絵画は「現実」の一部であってほしい
もしくは「現実」に対する漸近線としての絵画
「窓」のように、現実でありながら内と外を別つだけの存在であってもつまらない
まるで危険なものでもあるかのように「額縁」をあてがわれるような存在のほうがまだいい
Opposite Attraction = 相対するもの同士が引き合う
これは「赤」と「青」に込めた「願い」
もう少し望めるなら「祈り」
実際にはスペクトラムとしての「紫」が存在するとしても、それは偶然であり必然
その代わりに「白」「黒」「トランスペアレント・ゴールド・オキサイド」で二元論からの脱却を試みる
2021.11 坂口 裕美
“OPPOSITE ATTRACTION and some”
OPPOSITE ATTRACTION は「赤」と「青」を、and some は「白」「黒」「トランスペアレント・ゴールド・オキサイド」を指す
“Opposite Attraction / hit each other”
描いている途中、絵と殴り合っている感じになって(だって向こうも殴ってくるから)、それがだんだん説得するみたいな感じになっていって、あ、完成したっていう経緯(いきさつ)の絵
“Opposite Attraction –Be ignored / Knock on-”
描いていても画面に無視されているような感覚があり、それに対してノックし続けて完成した絵
“OPPOSITE ATTRACTION –I can’t move / Crush out-”
制作の終盤、マスキングを使って描いたものの、その緻密さに身動きがとれない感じがして、その上から塗り潰して完成した絵
2021.11
606mm x 500mm Oil on canvas 2021
227mm x 158mm Oil in canvas 2021
727mm x 606mm Oil on canvas 2021
606mm x 500mm Oil on canvas 2021